霧降の滝は、栃木県日光市北部に聳える女峰山(2464m)南東麓に広がる霧降高原を流れる霧降川に懸かる落差85mの分岐瀑であり段瀑でもある。華厳滝、裏見滝と共に日光三名爆の一つとされている。滝は、落差45mの上滝と落差40mの下滝とに分かれる。観瀑台から雄大な霧降高原の景色を望むことが出来るが、滝までは少々距離があり、深い緑の中に僅かに滝の白い姿を見えるだけで少々物足りない。遊歩道入口の「山のレストラン」の脇から分岐する遊歩道を伝って30分程度で滝壺まで行くことが出来たようだが、現在では進入禁止となっている(自己責任で進む人もいるという)。駐車場から大山登山道を進むと、霧降川の上流では、丁字滝、玉簾ノ滝、マックラ滝などを見ることが出来る。
霧降高原(5)/丁字滝3.20
丁字滝は、栃木県日光市の北部に聳える女峰山(2464m)の東麓に広がる霧降高原を流れる霧降川上流の丁字沢に懸かる落差10mの段瀑である。滝の姿が「丁」の字に似ているとか、「銚子」が変化して「丁字」になったとか諸説ある。
霧降高原(4)/玉簾滝3.80
玉簾滝は、栃木県日光市の北部に聳える女峰山(2464m)の東麓に広がる霧降高原を流れる霧降川上流に懸かる落差6mの渓流瀑である。滝は20m以上に渡って幅広に広がり、中央で大きく二股に分かれている。滝周辺では浅い箇所を選んで渡渉するも楽しい。
霧降高原(3)/マックラ滝3.37
マックラ滝は、栃木県日光市の北部に聳える女峰山(2464m)の東麓に広がる霧降高原を流れる霧降川上流の冷沢に懸かる落差30mの直瀑である。かつては滝の周囲が木々が生い茂り昼間でも暗いことからこの名が付けられたというが、現在は周囲の斜面が崩落したことにより光に満ちた明るい滝となっている。滝の前に立つ巨木(サワグルミらしい)がよいアクセントになっている。
田母沢/寂光の滝3.53
寂光の滝は、栃木県日光市北部に聳える女峰山(2464m)に源を発する芦沢に懸かる落差60mの段瀑である。駐車場から数分で若子神社(かつての寂光寺)。その脇を抜けて数分で滝が現れる。芦沢は下流で田母沢に合流するが田母沢の上流には羽黒滝が懸かる。
荒沢(8)/裏見の滝4.07
裏見の滝は、華厳の滝、霧降の滝と並んで日光三名瀑に数えられている落差30mの直瀑である。かつては自然道から滝の裏側を見ることが出来たことからこの名が付けられた。厳冬期には氷瀑となるという。
荒沢(9)/白糸滝2.93
荒沢は、栃木県日光市に聳える男体山(2486m)北東麓に源を発する大谷川の支流であり、白糸滝は、この沢で最も美しく、日光三名瀑の一つに数えられる裏見の滝の右側に懸かる落差25m程度の分岐瀑である。
荒沢(10)/相生滝2.93
相生滝は、栃木県日光市北部に聳える女峰山(2464m)に源を発する荒沢に懸かる落差15mの分岐瀑である。日光を代表する名瀑裏見の滝がすぐ隣に懸かっており、少々陰に隠れた存在であり、付近には滝名の表記もない滝だが、単独でも十分に見事な滝である。裏見の滝を望む観瀑台のすぐ脇に懸かる。見上げると水飛沫を浴びそうだ。
荒沢(11)/布引滝2.67
荒沢は、栃木県日光市に聳える男体山(2486m)北東麓に源を発する大谷川の支流であり、布引滝は、裏見の滝に通じる遊歩道の途中に見ることが出来る落差20mの段瀑である。
華厳渓谷(6)/方等滝2.50
華厳渓谷は、栃木県日光市の中禅寺湖から流れ出る大谷川が豪快に落ちる華厳の滝を中心とした渓谷である。方等滝は、大谷川支流の深沢に懸かる落差30mの段瀑である。
華厳渓谷(7)/般若滝2.93
華厳渓谷は、栃木県日光市の中禅寺湖から流れ出る大谷川が豪快に落ちる華厳の滝を中心とした渓谷である。般若滝は、大谷川支流の深沢に懸かる落差20mの直瀑である。
華厳の滝は、栃木県日光市西部を流れる大谷川に懸かる落差97mの直瀑である。日本百名山のひとつ男体山(2486m)の南側に湛える中禅寺湖から流れ出た水が、垂直に切れ落ちた断崖の上から落ちる姿は壮観である。断崖の中程から岩層の隙間から幾筋にもなって落ちる伏流瀑十二滝を従えている。この滝は日本の滝100選に選ばれているほか、日本三名瀑や世界百名瀑にも選ばれた名瀑であり、同市内にある霧降の滝、裏見の滝と並び、日光三名瀑の一つにも数えられている。滝の正面の山中にエレベータ(大人570円、小人340円)が設置され、100m程度降下すると滝見台に至り、豪快に水を落とす滝を楽しむことができる。また、いろは坂途中にある「明智平展望台」からは中禅寺湖と男体山と合わせてこの滝を眺望することができる。滝は1986年10月に発生した大規模な落盤のために落ち口が広がり、かつての姿とは多少変貌した。また、滝の水は上流の中禅寺ダムにより水量が調節されており、夜中は水を落としていないときがあるとか。ただこのおかげで安定した名瀑の姿を見ることができているとも。
華厳渓谷(2)/十二滝3.53
十二滝は、栃木県日光市にある日本の滝100選の一つである華厳の滝が落ちる断崖の中腹付近の岩盤から流れ出る伏流瀑で落差30m、幅100mに渡って流れ落ちている。中央の華厳の滝が、圧倒的な存在感がありすぎるため、この伏流瀑はその一部と思われがちだが、ちゃんと滝名を持つ滝だ。厳冬期には氷瀑化するという。
華厳渓谷(3)/涅槃の滝3.20
華厳渓谷は、栃木県日光市の中禅寺湖から流れ出る大谷川が豪快に落ちる華厳の滝を中心とした渓谷である。涅槃の滝は、華厳の滝のすぐ下流に懸かる落差20mの直瀑である。華厳の滝を望む観瀑台から眺めることになる。
湯川(3)/竜頭の滝4.07
竜頭の滝は、栃木県日光市の中禅寺湖に注ぎ込む湯川に懸かる全長200mを超える渓流瀑である。最下流に立つ茶屋からは二条に分かれて落ちる姿を見ることができ、茶屋から上流に向けて続く遊歩道を進むと、階段状に緩やかに流れ落ちる姿を眺めることができる。
湯川(1)/湯滝4.67
湯滝は、栃木県日光市北西部の湯ノ湖から流れ落ちる落差50mの分岐瀑。滝は末広がりとなって最下部付近では幅25mにも広がる。その水は湯川となって戦場ヶ原(湿原)を流れ、竜頭の滝を経て中禅寺湖に注ぐ。
平川不動滝2.93
平川不動滝は、群馬県沼田市利根町を流れる平川に懸かる落差40mの直瀑である。滝の側に不動尊が祀られた信仰の滝である。滝壺の前には二本の杉の巨木が立ち、その間から真っ直ぐに落ちる滝を望むのもよい。