不動明王の滝2.50
不動明王の滝は、岐阜県多治見市北部の小名田町に懸かる落差5mの直瀑である。多治見市北部を通る県道381号(多治見八百津線)沿いの「小名田不動瀧入口」と大きく案内板が立っている。それに従って北上すること400m程度で行き止まり。その先に滝への遊歩道が通じている。下流の小滝を経由して遊歩道を歩くこと5分で小屋が現れる。その奥に不動明王が祀られ、その裏の岩盤に滝が懸かっている。降水の少ない時期の訪問であったため、水量はかなり少なかった。
古虎渓公園/三ツ滝2.93
三ツ滝は、岐阜県多治見市市之倉町にある古虎渓公園脇にある落差8mの段瀑である。古虎渓公園は、県道15号と県道387号が交わる場所にあり、その脇に市之倉川が流れている。公園に車を駐め県道387号を100m程度歩くと「石丸」と呼ばれる大きな岩が聳えている。市之倉川はこの岩の両側を流れる。岩の左側を流れる本流に懸かるのがこの三ツ滝であり、大きく三段となって落ちている。ただし、県道からは木々に遮られてあまり良く見ることができず撮影不向きだ。古虎渓公園の最奥から無理すれば沢に下りられそうな場所がある。遡上すればこの滝の正面に出られそうだ。岩の右側には天女滝が懸かっている。
古虎渓公園/天女滝2.33
天女滝は、岐阜県多治見市市之倉町にある古虎渓公園脇にある落差10mの直瀑である。古虎渓公園は、県道15号と県道387号が交わる場所にあり、その脇に市之倉川が流れている。公園に車を駐め県道387号を100m程度歩くと「石丸」と呼ばれる大きな岩が聳えている。市之倉川はこの岩の両側を流れるが、天女滝は、岩の右側をショートカットするような川が大きく落ち込んだ場所に懸かる。「石見橋」という橋(厳密に言うと隣の橋)の上から見下ろした先が滝口となっている。しかし水量が少ない場合は枯れてしまうようで、訪問した際はその時に当たってしまい流れ落ちる水を見ることができなかった。三ツ滝同様、古虎渓公園の最奥から無理すれば沢に下りられそうな場所がある。遡上すればこの滝の正面に出られそうだ。
百尋の滝3.20
百尋の滝は、岐阜県多治見市南部を流れる三の倉川の枝沢に懸かる落差30mの分岐瀑である。JR中央本線「古虎渓駅」の高架を潜る県道123号を600m程度進むと左に林道が伸びる。500m程度進むと林道下の沢に木々の隙間に滝の姿を見ることができる。100m程度手前に沢に通じる遊歩道が続いている。しかしこの道から安易に滝に近づくことはできない。藪掻きあり、崩落した岩場の上を歩いて遡上する必要がある。滝の前には観瀑用と思われる橋が架かっているが崩れており用をなさない。滝前に出るために橋下の膝下程度の深さのある川に踏み込んで進む必要がある。しかし、進んだ先は期待を上回る姿を見せてくれた。
深山不動滝2.93
深山不動滝は、岐阜県多治見市南東部の深山(512m)から流れる笠原川に懸かる落差7mの直瀑である。県道13号で多治見市と土岐市の境界付近から南に折れる道がある。その道を500m程度進むと広い路肩スペース。その手前に「不動の滝」と書かれた案内板が立っている。沢に通じる遊歩道を数分歩くと滝は目の前だ。滝は水量が少ない場合は直瀑、水量の多い場合は末広がりの分岐瀑になると思われる。滝の背後には、堰堤が築かれており景観を損ねているのが少し残念だ。
無名瀑2.33
岐阜県土岐市南部を通る県道13号脇の斜面に懸かる落差3m程度の無名の斜瀑である。名岐国際GCの入り口から300m程度東に進んだ場所にある。この滝に見たのは雨の少ない時期だったが、思いの外、水量は豊富で斜面を勢いよく流れ落ちていたため、車の走行中でも十分にその存在は確認できた。
東山の滝3.63
東山の滝は、岐阜県瑞浪市南部を流れる小里川支流の大川川上流部に懸かる落差15mの分岐瀑である。大川地区から国道419号を南下し1km程度の場所から大川沿いに林道を進む。途中、悪路や倒木などもあり運転には注意が必要だ。700m程度進んだ場所で谷底から水が落ちる音が聞こえてくる。100m程度進んだ場所に空き地があるためその場所に駐車する。滝に通じる遊歩道はなく、高低差20m程度の急斜面を下りていくしかない。滝の下流側の比較的安全と思われる場所を選んで沢へと下りていく。沢に下りてからは岩場や木々を伝って滝へと突き進む。すると正面に赤茶けた岩肌の上を流れるこの滝が現れた。少々無理して下りてきた甲斐のある見事な滝だった。
田の尻滝3.20
田の尻滝は、岐阜県瑞浪市南部を流れる水上川本流に懸かる落差20mの段瀑である。「田の尻」と書いて「たのそ」と読む。大きく三段となって落ちる見事な滝だが、県道20号沿いからは藪や木々に遮られて滝の姿はわずかに確認できる程度のものだった。県道と沢の間はかなりの急斜面であり、安易に下りることはできず今回は断念した。滝壺から撮影された見事な滝の写真を見たことがあるが、その場所に至るにはかなりの困難が予想される。この滝の名前となった田の尻地域には安土桃山から江戸時代にかけて築かれたいくつもの窯跡群があるという。
不動滝2.93
不動滝は、岐阜県土岐市駄知町南山を流れる不動川に懸かる落差6mの分岐瀑である。滝の所在が分かりづらく住宅地の細い路地を抜けた先にあるが、「不動窯」という美濃焼窯元を目指すとその先200m程度の場所に滝に通じる林道がある。案内板はない。車止めから5分程度歩くと右手に祠が祀られている。滝はその反対側の沢に懸かる。滝に通じる遊歩道はなく、踏み跡程度の斜面を慎重に下りなければならない。V字に切れ込んだ谷の間から二条になって広がり、非常に立体感を感じる滝だ。その下の滝壺も澄んだ水が美しい。
無名瀑2.77
岐阜県土岐市東部を流れる肥田川本流に懸かる落差2~3m程度の渓流瀑である。肥田川沿いを通る県道69号を東に走行しているとこの滝が目に入る。滝の正面付近のガードレール越し、あるいはガードレールを越えての僅かなスペースから見ると肥田川左岸の斜面の紅葉も合わせて美しい。
日暮しの滝2.33
日暮しの滝は、岐阜県土岐市南部を流れる肥田川の枝沢に懸かる落差5m程度の直瀑である。肥田川沿いの県道69号から分かれた林道亀ヶ口線に入り橋を渡ってすぐの場所に山へと続く階段が設置されている。山道を5分程度進んだ小高い丘の上に祠が祀られている。その先は藪に覆われた斜面を掻き分けながら下りて沢に到着する。目の前の沢に合流する枝沢を遡上する。途中水無川になり不安になるが150m程度進むとまた水が現れ始め、その先に岩盤に懸かる滝が現れる。水量は少ないが個性的な滝だ。