白滝2.77
白滝は、三重県鳥羽市を流れる加茂川の枝沢に懸かる落差3mの直瀑である。滝のある周辺地域がご神体であり、「白滝大明神」あるいは、親しみを込めて「白滝さん」と呼ばれて、滝行なども行っている。この場所はかつて産業廃棄物や生活ごみなどの不法投棄により荒れ果てていた場所という。この土地の地主が10年ほど前から整備を始め、今では各地から滝行に訪れる名所にもなった。テレビなどでも紹介されたこともある。林道沿いの駐車場から未舗装の道路を下ると「白瀧モリノチャヤ」というカフェが建つ。さらに3分ほど参道を歩くと滝行を行う樋の懸かる前衛の滝がある。落差3mの主瀑はこの滝のすぐ上流、鳥居の奥に懸かっている。
大滝小滝(1)/大滝3.37
大滝は、三重県南伊勢町を流れる伊勢路川支流の瀬中瀬川本流に懸かる落差7mの斜瀑である。伊勢路川沿いを通る県道719号で「コッコランド」というたまご等の販売所の先に林道入口がある。林道に入り1km程度進むが途中には落石や倒木などがあり走行には注意が必要だ。滝の手前100m程度に駐車スペースがある。林道から滝の姿を見ることができる。道端の小さな滝名板付近から斜面の踏み跡を伝って滝壺に通じる。滝の規模に対して滝壺が広いのが特徴で湛えた水も綺麗だ。この滝の300m程度下流には小滝(3段瀑5m)が懸かる。
大滝小滝(2)/小滝3.10
小滝は、三重県南伊勢町を流れる伊勢路川支流の瀬中瀬川本流を三段となって落ちる落差5mの段瀑である。伊勢路川沿いを通る県道719号で「コッコランド」というたまご等の販売所の先に林道入口がある。林道に入り700km程度進む。途中には落石や倒木などがあり走行には注意が必要だ。滝の手前50m程度に1台ギリギリの駐車スペースがある。道端に小さな滝名板が立ち、斜面の踏み跡を伝って二段目の滝前の岩場に通じる。三段目はごく小さく、三段をまとめて撮影するのは難しい。この滝の特徴は、滝自体よりも滝の流れる周囲の岩盤に刻まれた地層で、上向きに見せる地層がこの辺りにどのような地殻変動を起こしたのか想像を掻き立てる。この滝の300m程度上流には大滝(斜瀑7m)が懸かる。
大滝小滝(3)/無名瀑2.23
三重県南伊勢町を流れる伊勢路川支流の瀬中瀬川本流を三段となって落ちる落差5mの小滝のすぐ下流で合流する枝沢に懸かる落差5m程度の無名の滝である。伊勢路川沿いを通る県道719号で「コッコランド」というたまご等の販売所の先に林道入口がある。林道に入り700km程度進む。途中には落石や倒木などがあり走行には注意が必要だ。滝の手前50m程度に1台ギリギリの駐車スペースがある。林道を小滝方向に上って行くと左手の小さな沢に僅かな水を落としていた。
能見坂峠(1)/昇龍の滝3.27
昇龍の滝は、三重県度会町南部、南伊勢町との間にある能見坂峠付近に懸かる落差25mの分岐瀑である。県道22号線「新野見坂トンネル」北出口付近から旧道に入り「能見坂トンネル」を目指す。トンネル手前に滝の案内板が立っている。なお、「能見坂トンネル」はすでに封鎖されているため南伊勢町側から辿り着くことはできないので注意が必要だ。案内板から滝へは遊歩道が通じている。所々崩落箇所もあるので注意が必要だ。滝までは500m程度、10分もあれば到着する。落差25mと聞いていたが、滝下から見上げる姿は20mあるかないか程度のもので、恐らく上部には見えていない部分があると思われる。この滝のすぐ下には小ノ滝が懸かっている。
能見坂峠(2)/小ノ滝2.40
小ノ滝は、三重県度会町南部、南伊勢町との間にある能見坂峠付近に懸かる落差2mの斜瀑である。県道22号線「新野見坂トンネル」北出口付近から旧道に入り「能見坂トンネル」を目指す。トンネル手前に昇龍の滝の案内板が立っている。なお、「能見坂トンネル」はすでに封鎖されているため南伊勢町側から辿り着くことはできないので注意が必要だ。所々崩落箇所もある遊歩道で昇龍の滝の手前50m程度の場所にこの滝の名板があるが崩落の影響のためか倒れており当初気付かなかった。斜面を進むと小ノ滝が懸かっている。この滝も崩落の影響を受けてか、かつて写真で見た姿とは異なっているようだ。
白滝3.53
白滝は、三重県度会町中央部を流れる一之瀬川支流の西山川の枝沢に懸かる落差30mの斜瀑である。県道22号で小川地区に入ると「あめごの里」という看板が目印となり、そこを目指して集落を抜けて西進すること2.3kmでその場所に辿り着く。駐車スペースの北側がその施設の敷地となる。100m程度歩くと木造の門が立ち塞がる。しかし横の小さな扉に「滝へ行く方はこの戸を開けて下さい」と霞んで僅かにしか見えない注意書きがあったため施設内に入らせて貰う。150m程度歩いた先の鉄扉が渓谷へ入り口だ。すぐに沢は二股に分かれその向かって右側の沢を進むが特に道がある訳ではなく僅かな踏み跡や岩場を伝って上流を目指す。15分ほどで前衛の滑滝が現れる。その斜面を歩いて行くとその奥に白滝が現れる。巨大な岩盤の左端に切れ込んだ場所を勢いよく一筋に水が滝壺に流れ落ちている。この滝の上方にも滝は続いているようだが、滝壺から見ることができるのは下半分程度のようだ。なお、渓谷入口の別の沢を10分程度(誤って)遡上したが特に目立ったものはなかった。
五輪堂の滝2.77
五輪堂の滝は、三重県度会町東部を流れる五里山川の枝沢に懸かる落差5mの斜瀑であり、八大龍神雨乞滝という別名も持っている。滝に向かうには県道65号から大蛇伝説の残る霊場「五輪堂」を目指して進む。その石段の脇の駐車場の前に「八大龍神雨乞瀧 約50m」と記された案内板が立っている。急斜面で沢へと下りていく。小屋の脇を抜けると用水路が流れ、その奥の岩陰にこの滝が懸かっている。なお案内板には「約50m」とあったが滝まで100m以上はある。里の奥に見られる滝だが上流部には人の生活もなく水は澄んでいて綺麗だ。
御滝2.77
御滝は、三重県度会町北部にある滝藪神社の境内奥に懸かる落差4mの直瀑である。ふるさと農道「滝藪橋」のすぐ下に位置するがこの滝へのアプローチは分かりづらい。大久保地区の県道38号沿いに建てられた公衆トイレから西に折れ100m進むと畑の間を通る畦道のような道に入り北上し道なりに400m程度進む。案内板は一切ない。行き止まりの先には古い鳥居が立っている。鳥居前に車を止め、鳥居をくぐり平坦な山道を100m程度歩くと3つ目の鳥居の前に小さな祠、その奥の黒い岩肌の中央に小さな一筋の滝が懸かっている。滝壺に湛えられている水も綺麗だ。上を見上げるとふるさと農道「滝藪橋」が架かっている。
お滝さん2.77
お滝さんは、三重県度会町北西部を流れる小山谷川に懸かる落差5mの直瀑である。県道38号から赤い鉄橋である「鮠川大橋」を南下してすぐの場所を右折し宮川沿いに900m付近で林道長原線に入る。道なりで650m程度進んだ橋の下から滝が落ちる音が聞こえてくる。橋から見えるのは滝口だけだ。滝下へのアプローチは林道を50m程度戻った場所に注連縄が張られた場所がありそこが参道となっている。数分で滝の正面に出ることが出きる。この入口に気付かず橋の脇、沢の右岸の急斜面の踏み跡を下りて最短でアプローチできたが足元が滑るので注意が必要。参道を利用するのが賢明だ。滝自体は一直線に落ちる流身の見事な姿であるが、滝下から見上げると林道に作られたコンクリートの橋が滝口の上に横たわっており、少し残念な姿となっている。