無名瀑2.40
兵庫県新温泉町三尾地区。但馬御火浦(みほのうら)を望む海崖を通る林道沿いにある沢に懸かる名もなき滝は、落差10m程度を段々となって落ちている。間塩の滝のある沢の一つ隣の沢であり、林道に沿って北東400m程度の場所にある。長雨が続いた後だったためか水量もそこそこあった。
間塩の滝2.93
間塩の滝は、兵庫県新温泉町三尾地区にある落差30mの直瀑である。但馬御火浦(みほのうら)を望む海崖の上を通る林道が横切る最も大きな沢の上流部に懸かる。沢入り口周辺は多少開けており駐車スペースもある。北側には細長く伸びる鋸岬を望む。林道から僅か白く流れ落ちる姿が見えている。滝までのルートは特になく沢を遡上することになりそうだ。水量が多かったことと木々に覆われアプローチが厳しそうだったため、今回はドローンによる空撮のみとした。
あかなめの滝2.50
あかなめの滝は、兵庫県新温泉町東部の境地区を通る県道257号沿いに懸かる落差10m程度の段瀑である。荒田川に架かる荒田橋から入渓し50m程度遡上する。水量は多くないためアプローチは難しくない。三筋に分かれた前衛の小滝の先に主瀑が控えているが、周辺が木々に覆われているため、葉の落ちる季節の方が滝の全貌を見るのにはよさそうだ。
無名瀑2.23
兵庫県新温泉町東部の境地区を通る県道257号沿いを流れる久斗川右岸に懸かる落差8m程度の無名の滝である。県道257号から滝に向かって橋が架かっているが、老朽化が酷いためか通行止めとなっている。久斗川の水量もそれほど多くなく、渡渉できる程度の浅さではありそうだ。
金竜の滝3.10
金竜の滝は、兵庫県新温泉町南東部の春来地区を流れる春来川の枝沢に懸かる落差8mの直瀑である。国道9号「春来トンネル」北側出口のすぐ脇に懸かるが、木々に覆われていることもあり、存在を知らなければ気づくこともなさそうだ。沢の左岸から入渓し沢沿いに20m程度進むと滝だ。駐車スペースは国道を挟んで反対側にある。道を横断する際には細心の注意が必要だ。
藤が滝2.67
藤が滝は、兵庫県香美町村岡区を流れる矢田川本流に懸かる落差2m足らずの滝である。川を斜めに横切る段差とその段差に沿って並ぶ大きな岩の間に三、四条になって流れ落ちている。国道9号のすぐ脇で案内はない。車幅ほどの路肩に駐車し、畑の間を歩かせてもらい川岸に出る。川床の滑らかな岩盤の上に立つと気持ちは良いが滝はまだ50mほど上流。川と畑と間の細い隙間を進めば滝を俯瞰することができる。
長坂の滝2.67
長坂の滝は、兵庫県香美町村岡区を通る国道482号沿いに懸かる落差5mの滝である。道路山側に設置された鉄製のフェンスは滝の前を開けてくれている。すぐ目と鼻の先に滝が勢い良く落ちているのを見ることができる。矢田川沿いの国道は路肩も狭いため、訪問時には駐車スペースの確保に苦労しそうだ。出きるだけ端に寄せて、眺めさせてもらったが、交通量が多い場合にはほかの車両に迷惑にならないように注意が必要だ。
善滝神社(1)/吉滝4.17
吉滝は、兵庫県香美町南部の小代区を流れる久須部川の上流部にある落差27mの直瀑であり、滝の裏側には大きな洞窟があり、その中に善滝神社が祀られている。滝の裏から見ることができる「裏見の滝」としても有名である。国道9号から国道482号に入り小代温泉を経て30分弱で駐車場に到着する。遊歩道(参道)を5分程度歩くとこの滝がある。滝に向かって右側には金水、左側には銀水という落差3m程度の小さな滝が落ちている。
善滝神社(3)/銀水2.50
銀水は、兵庫県香美町南部の小代区を流れる久須部川の上流部にある落差27mの吉滝に向かって左手の断崖の割れ目から滴り落ちる程度の細く小さな滝である。滝水は石でできた桶の中に落ちていく。銀水は、金水に比べて僅かに大きい。
善滝神社(2)/金水2.50
金水は、兵庫県香美町南部の小代区を流れる久須部川の上流部にある落差27mの吉滝に向かって右手の断崖の割れ目から滴り落ちる細く小さな滝である。滝水は石でできた桶の中に落ちていく。金水は、銀水に比べて僅かに小さい。
湯舟川/用野の滝3.10
用野の滝は、兵庫県香美町村岡区にある落差10mの直瀑である。国道9号「村岡トンネル」の南側出口付近から用野地区に通じる側道に入り200m程度の場所で道路脇に懸かっている。滝口は道路の高さ付近にあり、窪んだ地形の中に滝を落とす。周辺を木々の緑に囲まれ、その隙間から滝を見下ろすことになる。窪んだ地形の縁は草に覆われてはいたが、比較的緩やかな斜面となっているため、そこを伝って滝壺まで下りることができる。滝壺からの至近距離で見上げた滝は水量も多くて迫力のあるものだった。
昆陽川/三つ滝2.50
三つ滝は、兵庫県香美町村岡区を流れる昆陽川本流に懸かる落差3m程度の滝である。分かりづらいが三段で構成されている。国道482号沿いにありガードレール越しに見える姿は横姿のみ。正面から見るには対岸に渡る必要がありそうだがルートが不明瞭なため断念。国道から眺める場合も往来する車には注意が必要だ。
昆陽川/無名瀑2.93
兵庫県香美町村岡区を流れる昆陽川本流に懸かる三つ滝のある場所に合流する枝沢に懸かる落差6m程度を4段になって落ちる無名の滝である。国道482号から見ると僅かにその姿を見ることができる。沢の左岸から踏み跡を辿って50m程度遡れば滝に近づくことができる。最下段の滝の手前で渡渉して対岸に渡り、見るのがお奨めだ。上流から2段目の滝は極めて小さいため、一見、三段の滝に見えることで、昆陽川本流の三つ滝よりも、こちらの方がこの名前に相応しいような気がする。
猿尾滝は、兵庫県香美町南東部を流れる作山川支流に懸かる落差60m(上段39m+下段21m)の段瀑であり、日本の滝100選の一つに選ばれている。滑らかな岩肌を滑り落ちていく様子は非常に優雅だ。滑り台の様な姿に興味をそそられるが無論滑ることは…。整備されているので見るのは非常に楽である。
湯舟川/女郎ヶ滝3.90
女郎ヶ滝は、兵庫県香美町村岡地区にある落差15m程度の直瀑である。「女郎」とは、遊女とか花魁などのこと。その名前のとおり、直瀑でありながら優雅に流れ落ちる姿は非常に艶かしく魅力的な滝だ。県道259号線のすぐ脇に懸かるお手軽の滝でありながら、これだけの滝を見ることができるのは貴重。にもかかわらず、近くの日本の滝100選・猿尾滝の存在が強すぎるのか知名度も低いようだ。この滝を示す案内板もない。