不動の滝2.77
笠置町の不動の滝は、京都府笠置町南部を流れる打滝川に懸かる落差3m程度の滝である。木津川沿いの国道163号から府道4号に入り笠置大橋を渡って南下し2.6km地点。笠置大橋から滝まで細い道が続くため走行には注意したい。橋の上から上流すぐの場所に見ることができる。橋を挟んで連瀑となっており、その最上段にある最も規模の大きいのがこの滝だ。
大滝2.77
大滝は、奈良県川上村北部を流れる吉野川で大滝ダムの1km程度下流に懸かる渓流瀑である。国道169号沿いの大滝郵便局の前に展望デッキのように設置された駐車場が用意されている。そこから滝を中心に吉野川を俯瞰することができる。滝の周囲は甌穴のある岩場が広がっており、その中央を水が流れている。滝と呼ぶには疑問が残る程度のものだ。また、駐車場からは川に降りる階段が設置されており、コンクリートで固められた護岸の上を100m程度遡って滝に近づく。滝周辺の岩場には下りることはできないようだ。水量が多い場合、滝は二条に分かれる。これは、明治初期に丸太搬出用に岩場を開削したものとあり、ノミで削った跡もみることができるという。大滝割滝とも呼ばれているようだ。
大曲滝3.37
大曲滝は、奈良県川上村を南北に通る国道169号の伯母谷ループ橋にある栗の木トンネルと滝の脇トンネルとの間に見ることができる落差30mの分岐瀑である。谷に架かる橋の上から見下ろすと滝の上半分程度を確認できる。国道脇に車2台駐車可能なスペース。脇のガードレールを乗り越えた先に谷に下りる鉄製の階段が設置されている。75段程度を下ると橋の真下の谷に降り立つことができる。その場所だと滝の全貌を見ることができる。滝は中程で小さく流れを変える二段の形状だ。時折、滝の流れ落ちる爽やかな音をかき消すような走行車両のエンジン音に驚く。また、ペットボトルや空き缶などのゴミが散乱していたのも残念だった。国道脇の駐車スペースから車道に復帰するのには細心の注意が必要だ。両側にトンネルが有り、その先がカーブしているので目視の確認が難しい。トンネル内に響くエンジン音での判断が必要となり非常に恐怖を感じる。
白滝2.77
白滝は、奈良県上北山村を流れる北山川右岸の泉谷に懸かる落差25mの段瀑である。国道169号の西原トンネルの北350m程度の場所から旧道に入り500mの場所に案内板(日本の滝1000?と記載)が立つ。橋の上から手前に7m程度の二条の滝、その奥に下部を大岩に隠された直瀑が見える。沢の左岸の斜面には少し崩落気味ではあるが遊歩道が設置されている。上を目指すとすぐに下段の滝への下り口、さらに進むと上段に続いているが荒れており危険な箇所もある。上段と思われた滝も二段に分かれており、さらに周囲の岩盤からも幾筋も流れており下から見ただけでは分からない複雑な形状をしている。
地蔵八滝3.37
地蔵八滝は、奈良県上北山村中央部を流れる北山川の枝沢である泉谷に懸かる落差20mの段瀑である。滝下には「母と子地蔵尊」が祀られる祠が立てられている。国道169号沿いで地蔵尊が立つ周辺は広い駐車スペースとなっている。祠の横はコンクリート堰堤で滝はその上流に続いていく。沢の左岸の斜面から堰堤を越えて入渓する。堰堤裏の石が敷き詰められた平坦なスペースから見えるのは4段程度か。そのうちの最上段の滝が最も規模が大きいもののようだ。
黒瀬滝3.10
黒瀬滝は、奈良県上北山村を流れる北山川の枝沢に懸かる落差30mの直瀑である。国道169号沿いにある道の駅「吉野路上北山」から北に1.2km程度の場所で小さな案内板が立っている。周辺の路肩は広めだが普通車ではギリギリのため車の往来には特に注意が必要だ。枝沢の右岸に設置された鉄梯子で堰堤を乗り越える。その後斜面を伝って下りた沢は堰堤裏の平坦な場所で、そこから正面を見上げると雄大な滝がある。過去には滝前を横切る目障りな1本のケーブルがあったが今回の訪問ではなくなっていたのは朗報。
小橡川渓谷/無名瀑2.67
奈良県上北山村を流れる北山川の支流である小橡川沿いに通る県道226号脇の断崖に懸かる落差20m程度の無名の滝である。上北山役場から5.3km地点、途中の木和田集落から400m程度の場所で細い県道走行中に突然現れる。少し広めの路肩を見つけて駐車。高崖から流れ落ちた水は道路から2m程度の至近距離を流れて道路脇の深く落ち込んだ場所に流れる。その後は道路下の水路を通って小橡川に流れ込むようだ。滝が近すぎて一枚の写真に収めることは難しい。
小橡川渓谷/クラガリ又谷の滝2.83
クラガリ又谷の滝は、奈良県上北山村北東部に聳える大台ヶ原山(日出ヶ岳1694m)に源を発するくらがり又谷に懸かる落差50mの段瀑である。上北山村役場から県道226号を通って小処温泉を通り過ぎて11km地点の行き止まりの広場の先に滝がある。広場にはトイレや東屋も立ち遊歩道も整備されており居心地は良さそうだ。滝は広場の奥にすぐ見えている。両岸に高い断崖が迫る狭い谷の間は、その名のとおり昼間でも薄暗い。その暗い廊下を階段上に落ちる姿は見えているだけで5段(案内板には七重ないし八重とある)、最奥に見える滝が最も規模が大きい滝と思われる。クラガリ又谷に架かる橋の先にも遊歩道は通じ、親沢である右又谷に造られた大きな砂防ダムまで続いている。
不動滝3.37
不動滝は、奈良県上北山村を流れる北山川の枝沢に懸かる落差30m程度の段瀑。国道169号沿いにある道の駅「吉野路上北山」から300m程度北上した場所から北山川を挟んだ対岸に見ることができる。北山川に架かる吊り橋「あいさつ橋」を渡って対岸に渡ると滝の正面に出ることができる。その先は遊歩道となっており、道の駅を中心に周回できるようだ。滝の上段には遊歩道が整備されている。斜面に作られた木段を数分歩くと上段の滝に到着する。10m程度の直瀑となっており、滝の裏には不動明王が祀られており、その場所から裏見をすることも可能だ。滝名は当初不明だったが、SNSで情報を頂いた。