菊池渓谷は熊本県菊池市東部、当方に聳える阿蘇山(最高峰・高岳1592m)の外輪山北西麓に源を発する菊池川を中心とした渓谷である。日本の滝100選の一つである四十三万滝を擁する。
四十三万の滝は、菊池渓谷を代表する渓流瀑であり、昭和9年の九州日日新聞による景勝地募集で43万票を獲得したことから名付けられたと言われる。緩やかな岩盤の上を布を引いたように流れる姿が印象的だ。但し水が流れていればの話である。訪問したこの日(2011年GW)は、記録的な水不足でほとんど水は流れていなかった。入口の土産物の主人のお話によると、「ここで30年店を出しているけれど、こんなに水がないのは初めてだね」とぼやいていた。
菊池渓谷(2)/天狗滝2.82
天狗滝は、竜ヶ渕に架かる橋の上から眺めることのできる落差8mの分岐瀑である。滝自体も見事ながら滝壺の深い蒼、滝の脇の岩盤から染み出すように流れる水と見どころが多い。
菊池渓谷(3)/黎明の滝2.37
黎明の滝は落差5mの分岐瀑で、渓谷遊歩道入り口直ぐ吊り橋から遊歩道を5分程度進んだ先で見ることができる渓谷を代表する風景だ。流れの中央に大きく座する丸い岩を回り込むように水が流れる。
菊池渓谷(4)/無名瀑2.82
渓谷入り口直ぐの吊り橋から上流100m付近の場所に見えている滝がある。名前は不明。遊歩道を進み黎明の滝の少し下流の川原に下りれば滝を間近に見ることが出来る。
菊池渓谷(5)/掛幕の滝2.53
掛幕の滝は、菊池渓谷の遊歩道入口に懸かり、渓谷の中で最初に見ることのできる滝だが、県道45号線脇の橋から見下ろすしかなさそうで撮影は難しい。
菊池渓谷(6)/一剣払いの滝3.43
一剣払いの滝は、菊池川に懸かる落差13mの斜瀑である。
菊池渓谷/逢いぞめの滝3.15
菊池渓谷/竜が渕の滝3.15
菊池渓谷/紅葉が滝3.15