筱見四十八滝は、兵庫県丹波篠山市東部の上筱見地区にある滝群の総称。名前の付いた滝は8つあり、四十八滝という名称は、始終(しじゅう)滝の水が流れているこから四十(しじゅう)八(はち)滝と名がつけられたという。「筱見四十八滝キャンプ場」がこの滝群の入口となっており、登山道ですべての滝が通じている。なお、登山道には、岩場や鎖場があるのでそれなりの装備と服装が必要。
筱見四十八滝(1)/一の滝2.65
一の滝は、兵庫県丹波篠山市にある筱見四十八滝に含まれる落差8mの段瀑で最上流に懸かる滝である。二の滝のすぐ上流に見ることができるため、一見すると一つの滝のように見える。滝の下には滝壺ができているように思えるが確認はできていない。登山道はこの滝の脇からほぼ垂直に続いていく。数本の鉄鎖を頼りに20~30mの岩盤を一気に登っていく。登り切った先には、さらに渓流沿いに進む道が存在する。初めて訪れたのは冬場だったため積雪が40cm(膝下)近くまであり、この場所で断念、引き返すこととなった。
筱見四十八滝(2)/二の滝2.82
二の滝は、兵庫県丹波篠山市にある筱見四十八滝に含まれる落差3mの滝である。滝下のスペースから見上げるとすぐ上流にかかる一の滝と合わせた段瀑の形で見ることができる。下流の大滝から一の滝及び二の滝に向かうには急な斜面を登る必要があり、最後にトラロープの張られた岩場を慎重に進み、少し登山道から外れるとこの2つの滝の直下となっている。
筱見四十八滝(3)/大滝2.82
大滝は、兵庫県丹波篠山市の筱見四十八滝に含まれる落差20mの分岐瀑である。この滝群の中で最大規模の滝である。下流のシャレ滝からこの滝までのルートには鎖場のある急な岩場や渡渉必要の箇所があり注意が必要だ。シャレ滝からは15分程度で到着する。この滝の左岸には垂直の岩盤がそそり立っており圧倒される。滝壺はなく、すぐ直下に立つこともでき、水しぶきが気持ち良い。
筱見四十八滝(4)/シャレ滝2.37
シャレ滝は、兵庫県丹波篠山市にある筱見四十八滝に含まれる落差8mの直瀑である。筱見四十八滝キャンプ場の駐車場からの登山道を歩いて5つ目の滝である。下流の長滝から15分程度のんびり登山を楽しむと少々開けた場所にたどり着く。その奥の岩盤の切り込みに流れ落ちているのがこのシャレ滝だ。この変わった名称は、かつての篠山藩主が名付けたものだという。
筱見四十八滝(5)/長滝2.82
長滝は、兵庫県丹波篠山市にある筱見四十八滝に含まれる落差20mの分岐瀑である。筱見四十八滝キャンプ場の駐車場からの登山道を歩いて4つ目の滝で肩ヶ滝のすぐ上流にある滝だ。下流の弁天滝から登山道は大きく回り込んだのち一度登山道を外れて急斜面を下りてこの滝の脇に出てくる。滝壺の前には数m程度の小さな丸太橋が流れの上に渡されている。
筱見四十八滝(6)/肩ヶ滝2.53
肩ヶ滝は、兵庫県丹波篠山市にある筱見四十八滝に含まれる落差5mの段瀑である。筱見四十八滝キャンプ場の駐車場からの登山道を歩いて2つ目の弁天滝のすぐ上に見えている滝だ。滝を正面に見て右側の弁天様より上の部分の名称となっている。せり出した岩盤のために滝の全貌は少々見づらい。
筱見四十八滝(7)/弁天滝2.98
弁天滝は、兵庫県丹波篠山市にある筱見四十八滝に含まれる落差8mの分岐瀑である。筱見四十八滝キャンプ場の駐車場からの登山道を歩いて2つ目の滝となるが、下から見ると優に8mを超えている。滝に向かって右脇に祀られている弁天様を境に上を肩ヶ滝、下を弁天滝と呼んでいるとのことだ。弁天滝の流れは、実に優雅さを感じる。
筱見四十八滝(8)/手洗の滝2.53
手洗の滝は、兵庫県丹波篠山市にある筱見四十八滝に含まれる落差4mの直瀑である。筱見四十八滝の8つの滝の中では最下流に懸かる。筱見四十八滝キャンプ場の駐車場から登山度を歩いて3分程度の場所に懸かっている。