逢山峡は、兵庫県神戸市北区の六甲山系北麓に源を発する奥山川の流れる峡谷であり、沢登りを楽しむことができる場所としても知られている。沢沿いに舗装された六甲森林線が通っているが関係者以外通行禁止となっている。
逢山峡(1)/猪ノ鼻滝2.98
猪ノ鼻滝は、逢山峡を流れる奥山川本流に懸かる落差6mの滝である。林道入り口から約1.5km程度の場所で滝上には「猪ノ鼻小橋」が架かっている。橋の脇から滝口上に容易に下りることが可能だが、滝下となるとかなり急な斜面を岩と木に頼りながら下りるしかない。高度差は10m程度あるため、安易には降りない方が良い。しかし滝を正面から見た姿は、林道から見た姿とは大きく異なり、非常に立体感を感じた。赤茶けた岩は水の流れで削り取られ、その自然の樋の中を勢いよく流れ、放たれている姿が非常に印象的な滝だ。
逢山峡(2)/不動滝3.15
不動滝は、逢山峡を流れる奥山川本流に懸かる大きく三段となって落ちる滝で、林道入り口から約1km程度の水利施設から150m程度上流の場所に懸かる落差20mの三段の滝である。滝の両側はゴルジュとなっており、沢登りで下流から攻めるのが一般的のようだ。林道からは木々の間から踏み跡を辿って進むとゴルジュの上の切り立った崖の上に立ち見下ろすと全貌を見ることができる。危険箇所もあるので足元には注意したい。
逢山峡(3)/鍋谷滝3.70
鍋谷滝は、兵庫県神戸市北区の六甲山(931m)に源を発する有野川上流部の逢山峡に懸かる落差14mの段瀑である。
逢山峡(4)/無名瀑2.65
阪神高速北神戸線の高架下から奥山川沿いの林道を歩いて約750m程度、広場となっているその脇から沢に下りることができる。その先には奥山川本流に懸かる落差1.5m足らずの名もなき滝で、川の中央に座する岩に二分されて落ちている。向かって左側の方が見栄えはするが、いずれも小さな滝である。