雨乞の滝は、徳島県神山町南部に聳える雲早山(1496m)北麓に源を発する高根谷川に懸かる雌雄2つの滝で、日本の滝100選にも選ばれている。この谷の最上流に懸かる落差45mの雌滝は特に見事である。この滝に通じる登山道では、このほかにも幾つもの滝を見ることができる。
雌滝は、落差45mの段瀑で、雨乞の滝を共に構成する雄滝に比べて遥かに雄大で見事である。この滝は、駐車場から幾つかの小滝を眺めながら急坂を登り詰めた先に見ることができる。少々危険だが鉄鎖を使って10m程度登れば滝の中段に立つことが出来る。
雨乞の滝(2)/雄滝3.32
雄滝は、落差27mの直瀑で、雌滝と共に雨乞の滝を構成する滝である。落差はそこそこだが、すぐ隣に懸かる雌滝に比べて水量が少ないため、地味に感じる残念な滝である。雌滝が無ければ百名滝に数えられることは無かったと思われる。