平原ゲンジボタルの里は、愛知県西尾市東部に平原地区にあり、清和天皇の時代(858-875)に慈覚大師によって開かれた薬師堂を中心に広がるる自然豊かな地域である。毎年6月、ホタル祭りが開催されている。
平原ゲンジボタルの里(1)/大滝2.10
大滝は、平原ゲンジボタルの里にある薬師堂のすぐ脇の岩山に懸かる落差5mの人工的に導水された滝である。一般的には、下流の小滝と合わせて平原の滝と呼ばれる。古くは「薬師の滝」と呼ばれ、滝水を飲めば長寿となり、打たれれば難病も治る「長寿、難病治癒の滝」と伝えられている。
平原ゲンジボタルの里(2)/小滝2.10
小滝は、平原ゲンジボタルの里にある薬師堂のすぐ下流の岩盤に掛けられた12~13本の竹の掛樋(かけひ)から落ちる滝行のための人工瀑である。上流の大滝と合わせて平原の滝と呼ばれる。この掛樋が設置された岩盤から三段に落差8m程度の滝となっているが、これを滝と呼んでいる情報は見当たらない。この場所で最も滝らしい姿だと思うのだが。
行者の滝は、平原ゲンジボタルの里の薬師堂脇に懸かる大滝、小滝から150m程度下流で合流する右沢の上流に懸かる落差5m程度の滝である。V字に切れ込んだ沢には幾つもの小滝を見ることができるが、その中で最大の落差を持つ滝であるが、水量が少ない上に滝周辺が倒木に覆われて残念な姿となっている。
岩窟の滝は、平原ゲンジボタルの里の薬師堂脇に懸かる大滝、小滝から150m程度下流で合流する右沢の上流に懸かる落差3m程度の滝である。沢に岩が折り重なって岩窟のようになった中から水を流しているが、水量が少なく、訪問するなら大雨の後を狙ったほうが良いだろう。V字に切れ込んだ沢では他にも幾つもの小滝を見ることができる。
平原ゲンジボタルの里の薬師堂脇に懸かる大滝、小滝から150m程度下流で合流する右沢の上流に懸かる落差3m程度の滝である。この沢に入って初めに見ることができる滝らしい姿の名のない段瀑。水量は少なく、訪問するなら大雨の後を狙ったほうが良さそうだ。